ためになる本紹介 父親書房

ダメパパおおたが実際に読みあさった育児関連本百冊以上の中から、おすすめの本だけをピックアップして紹介します。
しつけ、夫婦関係、心理学など、ジャンルごとにソートできます。

家族心理学

『親業』子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方

トマス・ゴードン

「どうやって言うことを聞かせようか」と肩に力が入ってしまっているパパにおすすめ。心理学で言うところの受容・共感のテクニックを親子の会話に応用する方法。「ここは厳しくしつけなきゃ!」って思うときって、冷静に考えると親の意図と子どもの意図がぶつかりあっているときですよね。そんなときには、親も子もどっちが勝つかという発想になってしまいがち。しかし、一般社会において、他人と意見が食い違ったとき、どっちが勝つかなんて競争は極力避け、お互いのニーズや真意を確認しながら、折り合いを見つけますよね。それと同じことを親子でもできるようになる具体的な方法が書かれています。「ほんとにそんな効果があるの?」と最初はまゆつばな感じがしますが、実際に試してみるとうまくいきます。そして、親子だけでなく大人同士の会話にも有効な会話法であることもわかるでしょう。

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毒になる親

スーザン・フォワード

子どもに対するネガティブな行動パターンが執拗に継続し、それが子供の人生を支配するようになってしまう親。無意識のうちに子供に害悪を及ぼす親。そのような親を「毒になる親」と呼び、親の無意識な言動がいかにネガティブな影響を子どもの心に与えているかを解説している。そういう親は自分も同じように育てられていることが多く、自分のしていることを悪いことだとは全く認識していない。本書では、そのような親自身が、自分の親から受け継いでしまった負の遺産を断ち切り、新たな価値観で子育てをすることまでを含めて提案している。本書で紹介される毒になることの多くは、多くの親が日常的にしていることだと思います。自分の不適切な子どもへのかかわり方を「やっちゃったー」と自覚しているのと、継続的に罪の意識もなく行われるのとでは大きな違いになると思います。かなり暗い内容ですが、親として自分が当たり前だと思っていることがもしかしたら子どもの心を深くえぐる、もしくは心を硬直させているかもしれないとチェックする意味で一通り呼んでみるといいと思います。

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才能ある子のドラマ

アリス・ミラー

抑圧、迫害を日常的に受けてきた子どもが、それに順応する"才能"を持ち合わせていたがために、自分の感情を生きることができなくなってしまうことの危険性を訴えた衝撃の書。虐待やネグレクトというわかりやすい形だけでなく、普通の家庭で普通に行われている不適切な子どもへの関わり方がいかに子どもの心を歪め、人生を支配してしまうかが説明されています。親にとって都合の「いい子」こそ危ないということや、親が「自分は強い」という感じを得るために厳しくしつけをし、子どもはその犠牲になっていることなどが書かれており、かなり暗くなる内容ですが、自分自身の子どもへのかかわり方を見直したり、自分自身が親からどのような影響を引き継いで生きているのかを振り返るきっかけになります。

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家族依存症

斎藤学

いわゆる「よい子」、いわゆる「理想的な家庭」ほど、現代社会の深刻な病理である"家族依存症"にむしばまれているとする書。例えば、子どもに過干渉をして、子どもの自立を阻害し、子どもが親に依存する状態を保つ。同時に、そうすることによって親自身が自分の存在価値を子どもに依存するような関係を共依存と呼びます。共依存は親子だけではなく、夫婦関係にも見られます。そもそも子どもと共依存関係を構築する親は自分も同じように育てられていたことが多く、共依存関係を得られないと、アルコール、ドラッグ、ギャンブルなどに依存することになると言います。自分自身が子どもにママに、悪い意味で依存していないか、家族の構造は健全か、など、広い視点で家族関係を見直すきっかけになります。

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