パパの悩みを分かち合う 今週の相談事例集

パパからの相談にどのようにお返事したか、また、パパはその後どうしたのかをご紹介します。
(プライバシーに鑑み、内容を一部変えてご紹介しています)

2009年06月21日

妻の育児ストレスをぶつけられ、たまりません...。(30代2児のパパ)

【相談主旨】

 

2歳の女の子と4ヶ月の男の子のパパです。

嫁さんは元キャリアウーマンで気が強くなんでも自分でしないと気がすまない性格。

すべてを自分できっちりこなせるのなら問題ないのですが

抱え込んだ育児ストレスを僕に対してぶつけ放題でたまりません。

はやく上の子を保育園に...と勧めるのですが、

いいところがないとかで、それもなかなか踏み切ってくれません。

 

仕事が終わるごろになるとさっさと帰ってい!と催促の電話がかかってきます。

仕事の整理もままならないまま育児に疲れ、

ストレス満載の嫁さんのきつい視線を浴びながら

子どもを抱っこしながらの夕飯は喉を通るわけもなく、日に日に食欲がなくなります。

 

「あたしは育児しながらあんたのために食事までつくってあげてんのよ!」

ぐらいの勢いなので、

「そんなにキレるなら外食や弁当でもう十分。。。」と思ってしまいます。

 

嫁さんの育児ストレスのはけ口になることも必要かもしれませんが

このままでは仕事にも支障が出そうです。

どのように対処したらよいでしょうか?

Gさん:302児のパパ)

 


【初回お返事主旨】

 

(前略)

 

 「ストレス満載の視線」、「キレる」・・・

という「態度」での攻撃を受けているわけですか。

言葉での攻撃はひっきりなしということは現実的にはあまりできないかと思いますが、

「態度」の攻撃というのは四六時中できますものね。

そして、反撃のしようがない(反撃するのがいいとは思いませんが・・・)から

ストレスもためやすいんだと思います。

 

 

なるほど、これが毎日続くとしたら相当つらいですね。

そんな中、毎日お仕事を続けられるのも大変でしょう。

家庭では休まらず、仕事にも支障が出そうなくらいでは、なんとかしたいと思いますよね。

 

(中略)

 

うーん、大変ですね(汗)。

 

でも、ちょっと気付いたことをお伝えしていいですか?

こんな状態をなんとかしたいと思いながら、奥様の性格や行動を責めるのではなく、

「保育園に預けよう」という外的機能を使ってのアプローチを奥様に提案するところは

Gさんの優しさではないかと思います。

 

(中略) 

 

もう少し、詳しいお話をお聞きしたいなという感じなんですが、

Gさんは今「奥さんの育児ストレスのはけ口になっていて、さすがに耐えきれない...」という状態かと思いますが、それがどんな状態に変わることを望んでいますか?できるできないは別として、理想の姿を思い浮かべてみてください。

◎これまでにその理想の姿に近い状態になったことはありませんか。偶然、例外的にでも結構です。その状況を詳しく思い出してください。

 

もしよろしければ、上記2点について、またお返事をいただけると、少しずつ前に進むのかなと思います。

 

(後略)

 

 

【その後】

 

数回のメールカウンセリングを通して、Gさんは、

「今がいちばん大変な時期だから、育児ストレスがたまるのはしょうがない」としたうえで、

「自分は育児ストレスのはけ口になるのがイヤ」なのではなく、

「自分も仕事に育児にできるだけがんばっているのだから、それに対してのいたわりやねぎらいをしてほしい」という感情があることに気づかれました。

また、Gさんのストレスは奥様だけから来るのではなく、ベースには仕事からのストレスも大きいことを再認識されました。

 

奥さんにはそれに気づく余裕はなく、Gさん自身、自営業なので、職場の同僚に愚痴をもらすこともできないという状況だったようです。

 

そのことに気づいたGさんは、自分自身がストレスをため込まないように、

気分転換を意識的に行うようにしたそうです。

また、「今がいちばん大変。これから徐々にラクになる」と、

先を見通すと少しは気持ちが落ち着くことにも気づかれました。

 

奥さんの育児ストレスが解消されて、八つ当たりが少なくなったということはいまのところないようですが、

避けようのないストレスを押し返すのではなく、受け流すことからはじめたのですね。

 

もう少し、自分の気持ちに余裕ができたら、奥さんの日ごろの苦労を上手にねぎらってあげれるといいのだろうなとも考えているようです。

 

<関連リンク>

◎よろず相談所

◎パパ塾 パパアンケート第3弾「ショック」

◎パパ塾 パパのタブー

◎パパ塾 家族問題に悩んだら

◎パパ塾 家庭円満のコミュニケーション術

  • 次へ
このページのトップへ