パパの悩みを分かち合う 今週の相談事例集

パパからの相談にどのようにお返事したか、また、パパはその後どうしたのかをご紹介します。
(プライバシーに鑑み、内容を一部変えてご紹介しています)

2009年06月26日

ビールを飲んでいると子どもがずるいと怒ります。(30代2児のパパ)

【相談主旨】

 

パパはビールやお酒が大好きで仕事が終わって家に帰るとよく(毎日?)お酒を飲んでいます。

問題なのはビールで、パパは炭酸のビールを毎日のように飲んでいいのに、何で子どもは炭酸飲料を飲んじゃいけないのかという議論になります。

さらに何でアルコールを子どもが飲んだらだめなのかという話もあるんですが。

 

こちらの言い分としては「パパは働いているからまず仕事が終わった後のご褒美でお酒を飲むんだよ」ということと、「炭酸は骨が溶けるから小さい子どもには成長の妨げになるんだよ」という二本立てでいくのですが、子どもは釈然としない様子。

 

そういうことを言われながらビールを飲むのは楽しみ半減だし、子どもには「パパビール飲めば!」って快く言ってもらいたいんだけど。。。

なんかいい方法はないものでしょうか?

Nさん:302児のパパ)

 


【初回のお返事主旨】

 

(前略)

 

仕事が終わって家について、ビールをプシュッと開けて飲んでいるときに、子どもに「なんで??」「ずるい?」と言われて、「楽しみ半減」になるというのは、Nさんがお子さんの抗議を真剣に受け止めて、お子さんの気持ちに寄り添っているからこその感覚なのだろうと思います。

きっとお子さんの気持ちが痛いほどに理解できるからこそ、Nさんまで「楽しみ半減」になってしまうんですよね。

子どもの気持ちをくみ取れない親が多いとも言われる中で、それはとてもすばらしいことだと思いますよ。

だからこそ、ごまかすのではなくて、子どもにもちゃんと理解させてあげて、スッキリしてほしいとお思いなのでしょうね。

 

 

(中略)

 

 

ちょっと整理させていただくと、

1 ビールを飲んでいるときに100%楽しみたい

2 快く「ビール飲めば」って言ってもらいたい

と、ふたつのご希望があるようですよね。

さらに、1はふたつに分けられるような気がします。

つまり、

-a 「ずるい」「なんでパパだけ」と言われなければいい

-b 「パパはビールを飲んでもいいけど、子どもは炭酸を飲んではいけない。ましてやアルコールもダメ」ということを子どもにちゃんと理解してほしい

2 快く「ビール飲めば」って言ってもらいたい

の3つの叶えたい姿があるのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

 

だとすれば、3つのうちどれがNさんにとってより好ましい状態だと思いますか?

また、どれが最も実現が簡単だと思いますか?

また、これまでに3つすべてか、もしくは3つのうちどれかだけでも、実現していたことはなかったでしょうか?

もし、そういうことがあったとすれば、普段とは何が違っていたでしょうか?

 

質問攻めにしてしまってごめんなさい!

ちょっと考えてみていただいてもいいですか?

そのご回答によっても今後、お話を聞かせていただく方向性が変わってくるのかなと思います。

 

(後略)

 

 

【その後】

 

子どもの本心は「パパがビールを飲むのをじゃましたいわけではなくて、自分がジュースを飲みたいだけだ」ということにNさんは気付き、ジュースの件とビールの件を切り離して考えることにしました。

 

そのうえで、

1 炭酸ジュースを飲んでほしくないという件に関しては、炭酸ジュースがなぜ子どもによくないのかを調べる。

2 ビールがご褒美だという件に関しては、パパが仕事していることの意味を理解してもらい、尊敬されるパパになる。

という2つのことにトライしてみるとおっしゃられました。

 

私たちは、Nさんのように、いくつかの問題をひとくくりにして考えていることもあります。

絡み合った糸を両端から引っ張ってさらにほどきにくくするような感じかもしれませんね。

Nさんのように、それぞれの糸をひとつずつほぐしていくようにすると、ほろっと解決への道筋が見えてくることもあります。


<関連リンク>

◎よろず相談所

◎パパ塾 パパアンケート第2弾「想定外」

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