パパの悩みを分かち合う 今週の相談事例集

パパからの相談にどのようにお返事したか、また、パパはその後どうしたのかをご紹介します。
(プライバシーに鑑み、内容を一部変えてご紹介しています)

2009年10月23日

育休を取ったのに妻が不満たらたらです。(30代1児のパパ)

【相談主旨】

(前略)
「出産後は自分も育児休暇を取ろう」と決め、妻にもその旨を前から伝えておりました。

思案当初は、「妻の里帰り直後から2週間位」と思っていましたが、取得するに当たっては仕事の兼ね合い上連休取得は難しく、実際は「1週間に全休1日+半休1〜2回といった感じで、休める時に休む」というカタチで休みを取っており、当面数ヶ月は頑張りたいと思っています。

(中略)

ところが、妻としてはもっとまとまって休んでくれるものと思っていたようで、「それしか休めないの?」と言われてしまいました。

私としては、「会社としても前代未聞」という状況の中の取得であり、自分の友人の中でも「男性の育休取得」は聞いたことがなく、「自分はもの凄く頑張っている」というつもりなのですが、そのことを妻にきちんと理解をしてもらうのはどうやら簡単ではないらしく、少し寂しい思いをしています。

もちろん、「褒められるため」にやっているわけではなく、「妻をサポートしたいから」、「可愛い子どもの世話を自分もしたいから」という想いでやっていることなので、これからも当面は出来る限り休みや半休などを取っていきたいとは思っています。

(中略)

でも、会社でもそれなりの批判がある中、「すみません・・・」と言いながら仕事の整
理をつけて休みを取り、一方では妻からは「もっと休めると思っていた」なんて言われてしまい、ちょっと寂しくて悲しいなぁと思っています。

長くなってしまいましたが、ちょっと寂しい想いをしているこんな私に、何かアドバ
イスを頂けますと嬉しいです。
(Kさん:30代、1児のパパ)


【初回お返事主旨】

育児休暇を取られたのですね。
制度的には広まりつつある男性の育児休暇ですが、日本では育休をとられる男性はまだまだ1%程度。
そんな中で、奥様、お子さんへの思いのために、育休を取られたこと自体、Kさんの実行力の証しだと思います。
また、日ごろの仕事ぶりがあるからこそ、まわりもそれを認めてくれるのでしょうね。
しかし、この不景気の中、御社内でも前例のない男性の育休取得は勇気のいる行動だったと思います。

(中略)

Kさん自身、そのように方針をゆるめなければならなかったことはさぞかし歯がゆい思いだったと思います。
しかし、家族のことだけを優先し、Kさんを頼りにしている社員のことを放り投げることができない責任感の強さは、Kさんの財産でもあると思います。
たとえば、奥様が産後体調を崩し、育児ができないような状況であれば、Kさんは迷わず会社を休んだのではないかと思います。
しかし、きっと産後の肥立ちもよく、お子様もすくすくと成長しているのではないでしょうか。
「子どもが生まれたから家族オンリー!」といきなりワークライフバランスが振り切れてしまうのではなく、状況判断をして、適切な立ち位置を見つけることができるのも、Kさんの美徳だと思いますから、自信をもってください。

まとめさせていただくと、、、
KさんはKさんで、家族がもちろん一番大事だけど、仕事もおろそかにはできない。
この状況において、臨機応変にベストと思われる選択をしている。
しかし、奥様の期待値とはずれてしまった。
ということになりますね。

同じような悩みを抱えるパパたちは多いのではないでしょうか。


男性は特に相手の期待に100%答えることを目的にする傾向があるように思います。
今回の場合、奥様の期待に100%答えられない自分に対する自責の念もあるのではないでしょうか。
しかし、人間常に他人の期待に100%応えることはできません。
それが奥さんであっても子どもであっても。
大事なのはできる範囲のことを全力でがんばることではないかと思うのです。

こう考えてみてはいかがでしょう。
「自分は今、現実的には妻の期待に70%しか応えられていない。しかし、妻の期待がどれだけ大きいか、切実であるかは理解している。だから、できる範囲での70%を全力でがんばる」
そして、その気持ちをぜひ奥様に言葉で伝えてみてはどうでしょう。
できる範囲のことを精一杯やることで、相手が120%満足してくれることもあると思います。

奥様だって、無理を言ってKさんを困らせたいわけではないでしょう。
きっと、Kさんを頼りにしているからこそ、気持ちを理解して欲しい、甘えたい、のではないかと思いますから、
さらに「キミが産後体調を崩し、育児ができないような状況だったり、子どもがうまく育っていないなんてことがあれば、自分は迷わず会社を休んだはず。でも、こうして、仕事のことを考えることができるのも、キミが健康で、赤ちゃんの面倒もしっかり見てくれるからなんだ。申し訳ないけど、ありがとう」
などと、奥様の気持ちに共感的理解を示してみてはいかがでしょうか。


ちょっと先の余計な話になりますが、子どもが自分の意志を表現するようになると、親に過大な期待をしてきます。
そんなときに全部の期待に応えることはできません。
でも、はなから「できない」と否定するのではなく「パパにこんなことをしてほしいのか」と気持ちをいったん受け止めた上で、「でも、パパはこうこうこういう理由で、ここまでしかできなんんだけど、ここまでは思いっきりやるから、それでもいいかな?」などと答えてあげると、子どもも気持ちが落ち着いて、パパのことを理解してくれます。
そうやって、現実との折り合いの付け方を子どもも学んでいくのだと思います。

しかし、男性は、とかく「できる」「できない」、「0か100か」的なデジタルな反応をしてしまうことが多いように思います。
「できる範囲のことを精一杯やる」ことで、「相手が120%満足してくれることもある」は、子どもとのかかわり方においても役に立つと思います。
頭の片隅に置いておいていただけるとうれしいです。

でも、最後に、あんまりがんばりすぎないでくださいね!
子育てはこれからずーっと続くこと。
がんばった状態は長続きしませんし、自分ががんばっていると、いつのまにか相手にも同じがんばりを求めて、お互いに首を絞め合うことになる可能性もありますから。


【その後】

"後半のアドバイスは本当に心に沁みるし、非常に役に立ちそうです。
まずは「妻の期待を理解して、自分がベストする旨を伝える」
ということを試みてみようと思います。"

というお返事をいただきました。
期待に100%応えられていないことを自覚していることを相手に伝える。そのうえで、できることを精一杯がんばるって、夫婦関係でも、子育てでも、仕事でも大切ですよね。
きっとパパのみなさんなら仕事では上手にできているはず、仕事のコミュニケーションスキルをちょっぴりでいいので、家庭でも使ってみるといいかもしれませんね。

あんまりやりすぎても、家の中まで仕事みたいになっちゃってよくないですけど。。。
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