2009年12月11日
連夜の接待予定を妻に報告するのに気が重い...。(30代1児のパパ)
【相談主旨】
(前略)
自分としても、今は仕事を気合で片付けてなるべく早く帰宅したり、プライベートの会食は控えたりして、子どもをお風呂に入れたり、オムツを替えたりと少しでも育児を手伝えたらと思って頑張っています。
一方、季節は年末が近づき、仕事関連でお客様との会食は増えてきます。
自分としてはビジネス上の重要性を熟考して、なるべく無駄(?)な会食は避けるようにしていますが、自分が経営幹部であることもあり、やはりどうしても避けられない会食がずるずると入ってきてしまいます。
「遊びの飲み会」を入れている訳でもなく、家族を養っていくため頑張って働いていることの一環としての会食なのですが、その予定を妻に報告するのが本当に気が重いのです...。
(中略)
こちらとしても、決して楽しいわけではない会食の予定ですが、頻度が増えると妻も不満気で、
「何時くらいになるのか?」、「その日は子どもをお風呂に入れられるのか?」と聞かれます。
なお、妻の名誉のために言いますが、決して上記のことを「詰問」してくるわけではありません。妻の方も、ただ状況の確認のために聞いてきているだけなんだと思います。
でも、どうしても「報告するのに気が重い」自分がいるのです。
「妻も大事、育児も大事、でもやっぱり仕事も大事!」
という重圧から、勝手に自分がプレッシャーを感じているのだと思います。
本当は昔の仲間なんかとの遊びの飲み会も、ちょっとくらいは入れたい。
でも、上記のように仕事の会食ですら妻に気を遣って報告している状況では、決してそんな遊びの飲み会の話なんてできる雰囲気ではありません。
妻も、育児も、本当に大切に思っているのだけど、やはり仕事も大事だし、ときには思い切り自由にも飲みたい。
妻とのコミュニケーション含め、どんな風に受け止めて、どんな風にバランスを取ったらよいか、ご教授ください。
(後略)
(Uさん:30代、1児のパパ)
【初回お返事主旨】
自分の感じているストレスをそこまで冷静に客観的に捉えられているのはスゴイと思います。それだけで、ストレスの感じ方がだいぶ違うはずです。
(中略)
しかし、実際、仕事もバリバリ、子育ても家庭のこともバリバリでは過労死してしまいます。
(中略)
これまで、Uさんは少しでもストレスを感じているときに、それをどうやって発散することが多かったですか?
今のUさんの状態はご自身でも感じられているようにいろいろな種類のプレッシャーやストレスがやや過多になっている状態かと思います。
どれかをなくしてしまうことも現実的には難しいと思います。
であれば、たまるストレスを早め、早めに吐き出してしまうのはどうでしょう?
そこで、「時には思い切り自由にも飲みたい」というフレーズがピンと来ました。
(中略)
これだけいろいろなことがあるのに、プライベートの飲み会に行けるわけがないと思いがちですが、それこそがストレスを発散するはけ口だったりして。
とことんがんばっているからこそ、必要なものだったりして。。。
どんな会食よりも重要なものだったりして。。。
「楽しいだけのこと=いけないこと」と思われがちですが、「楽しいだけのこと」にはそれはそれで大切な意味があると思うんです。
ストレスのはけ口を自ら封印しておいて、たまる一方のストレスに対処するために薬を飲むなんてことがまかり通ってしまう時代ではありますが、そんなのナンセンスだと思うんです。
しかし、そこでまじめなUさんとしては「妻は24時間ひとりで子育てしているのに...」と後ろめたく思うでしょう。
奥さんへの説明も一苦労だとは思います。その点については、言い訳はせず、「正直、最近ちょっとしんどく感じているから、ぱーっと飲んできていい?」と素直に言ってしまうのがいいのではないでしょうか。一度、夫婦でその会話が成立すると、それからの夫婦生活もとても風通しの良いものになるのではないかと思います。
そして同時に、奥様も「楽しいだけのこと」「一見無意味な飲み会」などに出かけられるように協力するのが良いのではないでしょうか。
(後略)
【その後...】
確かに、僕は色々と各方面で「完璧(に近い)」を求めてしまう傾向はあると思います。
>「楽しいだけのこと=いけないこと」と思われがちですが、「楽しいだけのこと」にはそれはそれで大切な意味が>あると思うんです。ストレスのはけ口を自ら封印しておいて、たまる一方のストレスに対処するために薬を飲むなんてことがまかり通ってしまう時代ではありますが、そんなのナンセンスだと思うんです。
これは本当にそうだと思います。
「純粋に楽しむだけ」ということも、大きな意味がありますよね。
「奥さんも大変なんだから・・・」なんてことを変に気にしすぎて、
僕の方が個人的に勝手に「奥さんと足の引っ張り合い状態」を作ってしまっているのかも知れないと思いました。
奥さんにも「自由な時間」を作ってあげつつ、「俺もたまにはパーっと飲んできていい?」と素直に聞いてみることにします!
・・・というお返事をいただきました。
パパのタブー3箇条の3つめに「ガマンは禁物!」というのがあります。
相手がガマンしていると思うと、こちらもガマンをはじめてしまう。
自分がガマンをはじめると相手にもガマンを求めるようになる。
そして、気づかないうちにお互いの首をしめるようになる。
というのが子育て中の夫婦にはよくあります。
ストレスがたまるたびにお酒に走るのではそれはそれで問題なので、いろんなストレス発散の方法をもっていることも、できる大人の条件かもしれませんね。