パパの悩みを分かち合う 今週の相談事例集

パパからの相談にどのようにお返事したか、また、パパはその後どうしたのかをご紹介します。
(プライバシーに鑑み、内容を一部変えてご紹介しています)

2010年03月29日

妊娠中の妻の暴言、暴力に耐えられません。(20代、プレパパ)

【初回相談主旨】

すでに臨月になっています。とにかく情緒不安定で暴言、暴力がたえません。
ひどいときは殴る、蹴る、引っ掻く、物を投げる、夜中に起こされていきなり踏みつけられ殴られたりしたこともありました。
こんな状況ですのでケンカが絶えず、ケンカするたびに妻が逆上します。
自分としては妊娠中はストレスやホルモンの関係で情緒不安定になるのはわかっていますので、そのあたりを十分注意しながら妻をサポートしていますが、こう毎日のように続くと自分も耐えきれずケンカになり更に状況が悪化します。
最近引っ越したばかりなので、知らない土地、この先の生活、育児、出産とストレスの原因はあると思いますが、このような状況が続けばすべての面で悪影響だと思いますし、僕としては結婚生活を続けていく自信がありません。
(Hさん、20代プレパパ)


【初回返信主旨】

奥様に入眠障害、全身倦怠、幻聴、幻覚などの異常行動が見られた場合は、妊娠中の情緒不安定などといっている場合ではありませんが、以下は、まだ八つ当たりの範囲であるという前提のもとで、お答えいたしますね。

妊婦さんがホルモンバランスの影響などで情緒が不安定になる事を知らない男性も多く、そのこと自体が軋轢を生むことが多いのですが、Hさんの場合はそのことも理解し、できるかぎり受け止めようとされてきたわけですよね。
パートナーとしてできることはそれで精一杯だと思います。
通常は妊娠の中期にもなれば、情緒不安定も落ち着いてくるのですけど、それが長引き、しかもとどまるところを知らない感じですよね。
それでHさんも不安になってくる。。。

ホルモンバランスによって一時的に情緒が不安定になっているだけなら、台風のようなものです。
時期が過ぎるのをじっと待つしかありません。
しかし、それだけではないのではないかと思われているわけですよね。

家族システム論の考え方では家族の中に複数の問題が発生していても、どこか1カ所のボタンの掛け違いを直すだけで、好循環が生じ、全体が少しずつ良くなることがあると考えます。
だから、全部を一つずつクリアしていかなければならないとは考えずに、どこかとっつきやすいところから変えていくという発想で取り組んでみましょうか。

1 Hさんの心が折れないようにする・・・心が折れそうになったときには、いつでもメールをください。心の中に不安、不満などの異物をためておくと、どんどん心のバランスが崩れます。早めにはき出してしまうようにしてください。
2 奥様の心の異物を取り除く・・・相談されたり、不安を漏らされたりしても、解決してあげようとは思わず、「そういう気持ちなんだね」とただ、オウム返ししてあげるのです。Hさんが上手に話を聞いてあげると、奥様のとりとめもない話が永遠に続くかもしれません。しかし、それは奥様の心の異物がはき出されている証拠。「要するに」などと話をまとめようとせず、奥様のペースに併せて、行ったり来たりする話に付き合ってください。男性にはそれはそれでストレスのたまることですし、家族に対してカウンセリング的な対応をすることはとても何度の高いことなのですが。。。
下記URLのページも参照してください。

Hさんが冷静に状況を受け止め、私にメールを送るなどの具体的行動を起こせる力をお持ちであることが一番の救いです。


【その後】

状況をさらに詳しくお聞きする中で、「一つ言い忘れましたが、妻は『愛していない人の子供を産みたくない』『もー産みたくない』と言っています」というコメントをいただきました。そのときの気持ちをお聞きすると、「絶対に生んでほしいと思います」というお答えでした。

そこで、
「極端に言えば、『生んでくれさえすれば、僕のことは愛してくれなくてもいい』と思っているとか・・・。だとすると、それはHさんの一方的な要求だと奥様は受け取るかもしれないですね。女性なら誰だって『愛していない人の子どもは生みたくない』のではないかと思います。奥様が望んでいるのは「生む」「生まない」の議論ではないように思いますが、いかがでしょうか。そのうえで、、、奥様が言う『愛していない人の子どもは産みたくない』を言い換えれば、『愛している人の子どもを生みたい』ということ。すなわち、『Hさんのことを愛していると確信してから生みたいということともとらえられるのではないでしょうか」
とお答えしました。

すると、
「僕自身、妻に対して愛情表現できていたかと考え、やはりうまくできていなかったと思いました。そのことを考え、スキをついて妻に『愛している』ことを伝えました。またお腹の子のこと、妻の体調などまめに気にかけ、言葉にするようにしました。すると、妻もかなり穏やかになりました。僕が妻を愛していけば妻も愛してくれるかもしれません」
とのお返事をいただきました。

それから数週間後。
「昨日の夜中に無事出産しました!出産が近づくにつれ不安なのか、僕に頼ることが多くなり、僕もそれに愛情をもって答えることより、妻の精神状態もすごく安定していました。出産数日前に大喧嘩しましたが、なぜかいつもより早く解決、仲直りになりました(笑)。これから先、まだまだ山あり谷ありだとは思いますが、今はただ生まれたきてくれた子、そして妻に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、おおたさんに相談して本当によかったなと思います。」
とのご報告をいただきました。

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