パパの悩みを分かち合う 今週の相談事例集

パパからの相談にどのようにお返事したか、また、パパはその後どうしたのかをご紹介します。
(プライバシーに鑑み、内容を一部変えてご紹介しています)

2012年03月07日

妻からコミュニケーションを拒絶されています。(30代、1児のパパ)

【初回相談主旨】

現在、妻からコミュニケーションを拒絶されています。
理由は、私が妻の心に寄り添えていないからです。
妻との関係に亀裂が生じ始めたのは、一昨年の6月からです。
私は、毎晩遅くまで残業をしており、今も続いています。
そんな中で、以前から興味のあったダンスを趣味としてはじめました。
妻も応援してくれて良い状態でした。
しかし、仕事が忙しいなかで作る僅かな時間を、私はダンスに注ぎこんでしまい、家族をないがしろにしました。
妻が病気で調子が悪い時も、嫌々練習を休むという態度をとっていました。

何度か妻と話をし、改善を心がけましたがうまくいかず、昨年末には一度妻と2人でカウンセリングに行き、そこで妻は病院に行くよう話を受けました。
病院で鬱病と診断を受けました。
私は妻や息子に関心を持つよう心がけを続けていますが、つい最近、またトラブルがおきました。
親族の結婚式があり高級ホテルに泊まる機会がありましたが、そこで私が高級ホテルに関心を示さず、妻はショックを受けました。
また、時間がないなかそのホテルでバレンタイン限定のチョコレートを買ってプレゼントしてくれましたが、私の喜びが小さくショックを受けました。
妻から、「寄り添う態度がみられない。世の中のこと、家族のこと、親族のこと、どれも関心を示さない。調べようと努力しない」と言われています。
自分としては、確かにニュースを見る、震災・原発の様子を気にするということはしていないと認識しています。

本当に仕事時間が多く、僅かにあいた時間は自分のやりたいことをしてストレスを発散することに使いたいと思っているので、世の中のことを調べる時間には使っていません。
自分に余裕がなく、欲求不満を解消しないとストレスで潰されそうだと認識しています。
妻からは、「だから関心が持てないのか?時間や余裕がないとできないものなのか」と言われています。

自分ではそうではないと思っていますが、やはり自分本人と比較して妻や息子の関心が低いせいか、妻や息子は後回しにしていると思っています。
自分の疲労やストレス解消、趣味より、家族を優先できるような家族への関心を持てるアドバイスをお願いします。
(Rさん、30代、1児のパパ)


【初回返信主旨】

お仕事が忙しく、家族の気持ちに寄り添う余裕がない。
奥様はそれが不満で、うつ病になってしまい、今はコミュニケーションを拒絶されている。
自分のことより家族を優先できるようなアドバイスがほしい。
・・・ということですね。

一昨年の6月からということですからずいぶん長きにわたっていますね。
その間もずっと激務が続いているのでしょうかね。
大変ですね。
仕事が大変なときでも、家族の応援があればがんばれるということもありますが、今はそれもないのですよね。
なおさらお辛いのではないかと思います。

そんな中、私にメールを送るなど、Rさんは改善のためのアクションを起こされていますよね。
それは立派なことです。
「家族のことを優先できない」とおっしゃいますが、ちゃんと家族のことをお考えになっているのだと思います。


自分自身が心身ともに、疲れてしまって、余裕がないときは、他者をいたわることもなかなかできません。
誰だってそうだと思います。
まずは自分自身を癒そうと、趣味に没頭すると言うことも決して悪い策ではなかったと思います。

ただ、奥様の期待する基準と、Rさんのできていることの間に乖離があるのですね。
文面ではっきりとは書かれていませんが、奥様はまだうつ病の治療を受けている最中という認識でよろしいでしょうか。
奥様がそのような状態であるのですから、何はともあれ、お医者様や対面カウンセリングの先生のおっしゃる指示に従い、奥様をサポートしてあげてください。

一つ確認です。
会社の上司にはそのような状態であることをお話しされましたか?
奥様が心を病まれているという緊急事態なわけですから、会社の理解も不可欠かと思います。
うつ病と言うことで表面的にわかりにくいのですが、状況は身体的な不全で入院するのと同じくらい、切迫しています。


ただ、自分の疲れよりも家族への関心をもてるようになるアドバイス・・・というのは正直思いつきません。
すみません。
心はそんなに簡単にコントロールできませんから。

その代わりになるかどうかわかりませんが、一つアドバイスです。

高級ホテルに興味を示さなかったり、チョコレートに反応が薄かったりということで、奥様が傷つかれたと書かれていました。
たしかに女性としては、それは辛いだろうなと思いました。

そのようなシーンでは、奥様の気持ちに合わせて、一緒に盛り上がってあげるというやさしさも必要かなと思いました。
Rさんはきっと自分の気持ちに素直な方なんだと思います。
だから、まずは、気持ちは込めなくていいですから、「すごい!」「うれしい!」「ありがとう!」の3語を大きな声で、満面の笑みで言えるように練習してみてください。
そして、チャンスが来たら、練習通りに「すごい!」「うれしい!」「ありがとう!」を奥様に対していってみてください。
そのまま目を見つめていると恥ずかしくなっちゃうかもしれません。
そのままの勢いで、ハグしちゃうほうが相手の目を見なくてすみますから、実は楽です。
気持ちは込めなくていいです。込めようとしないほうがいいです。

ただ、笑顔で表現してください。
すると、あとから気持ちが付いてきます。
感謝の気持ち、感激の気持ちがじわりと湧いてきます。
そういう気持ちを無理に持とうとすると、逆に湧いてこないのです。
試してみてください。


【その後】
「面と向かって話を聞いてもらったわけでもないのに、とても受け入れてもらえた気持ちで一杯です。今の状況を変えるために大げさリアクションがんばってみます!」というお返事をいただきました。
うまくいくといいですね。

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